4人が本棚に入れています
本棚に追加
一週間と少しが過ぎた頃…
男「飽きた。よってお前はここに居る価値は無くなった。今すぐ出ていけ。」
柚巴「え…?どうして?柚巴、頑張ったのに…!」
男「すべこべ言わずに出ていけ!邪魔なんだよ」
そう言って男はナイフを持ち出す。
少女は何も言えず、黙って家を出て行った。
――――――――――
少女の誕生日(両親に捨てられた日)から丁度一年が経った日。
それまでで地獄の連鎖は、38回も続いた。
二回目から段々と少女は学んではいた。
『柚巴に近寄る人間は、みんな《興味》と言う心一つ。だから、すぐに《飽き》ちゃうんだ。…どうせ柚巴は、そんな人間にしか出会えない…』と。
誕生日と言えば今頃、家族で仲良く外出。誕生日のケーキやプレゼントだろう。
…だが、少女には仲良くする相手すら居なかった。
心も体もボロボロの少女は誕生日でも一人。
普通の子供だったら、浮き立つ心を隠せずにいるだろうが、少女は一人、どうしたら楽になるだろうかと考えていた。
そうしていると…
?「女児たるもの、そのような不潔な格好はしてはなりませんよ」
最初のコメントを投稿しよう!