~少女の瞳~

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“良い知らせ”とはどういう事なのだろうと考えてみるが、全く想像つかない様子で首を傾げる少女。 その様子を見てから、母は無表情な声のまま口を開いた。 母「あと7回、太陽が眠ったら、貴女の誕生日です。…それで、光雅(コウガ)からのお願いとして、貴女をその日一日だけ外に出る事を許可する事にしました。」 柚巴「え!や…やった…!あ、ありがとうございます!」 母「礼は光雅になさい。それに、条件付きですし。」 そう言って、母は若干ニヤリと笑った。 柚巴「条件…?」 母「はい。条件です。事を成り立たせる為に必要とされる事柄ですよ。」 柚巴「わ、分かります…。」 母の言っている言葉の意味は分かっていたが、どのような事を条件にするのか、全く想像出来なかった。
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