~少女の瞳~

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母「条件は…私達と縁を切る事です。」 ―――縁を切る…?どういう意味なのかな…。 まだ5歳である少女にとって、やはり母の言葉の意味が分からないらしい。 だが、ここは母の言う事に従わなければならないと思い、首を縦に頷くしかなかった。 母「…良い子ですね。そういうところは褒めてあげます。」 母は、楽しそうに目を細めながら、嘲笑うように言い放った。 そして用が済んだのか、母は少女に背を向け、暗闇の方へと歩き出す。 母「貴女の誕生日が来たその日で…私達一家と貴女は、さようならです…(クスッ」 そんな言葉を残しながら
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