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母「…宜しいです。くれぐれも行動に気を付けなさいまし。」
光雅「…はい。母上様。」
母の言葉で綻んだ表情が、瞬時に悲しい表情に変わる。
柚巴「あ、あの…。」
場の空気が一気に冷えきったのを心で感じつつ、少女は口ごもりながらも声を出してみたが…
母「貴女はお黙りなさいまし。」
すぐさま母に遮られ
そして少女は、顔を俯かせながら一歩後ろへ下がった。
光雅「ゆ、柚巴!早く外に出てみようか。」
冷めきった空気の中。
兄は、落ち込んだ少女の気をまぎらわそうと声を上げる。
柚巴「は、はい!」
兄の言葉に、ぱぁっと明るく微笑み、元気良く頷いた。
そして兄は少女の手を引き、外の方へと走り出した。
母「あ…っ!お待ちなさい!光雅!」
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