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―――ここがお外…!明るくてキレー…!
外の世界に感動しながら前を見ずに走り続け…
ドンッと『何か』にぶつかった。
柚巴「っ!?」
?「…汚らわしい…。」
ぶつかった衝撃で少女は尻餅を付き、『何か』をそっと見上げる。
そこには、埃以上に汚いものを払うような行動をしている父親が居り、明らかに不機嫌だった。
父「光雅、あやつはどこに?」
父は、少女の姿を無視して兄の方へと歩み寄る。
光雅「まっ、まだ中に…。」
母「もう出てきましたよ。…光雅?勝手な行動は慎みなさい。ましてや、こんな汚らわしい小娘の為に…。」
また、いつの間に来ていた母に驚きながらも、一歩後ろへ下がりながら体を小さくさせる兄。
光雅「…すみません…。」
父「光雅に説教などしなくとも良い。…早く終わらせるぞ。」
両親共に、苛立ちを隠せずにいたが
兄にとってはどうでも良く感じた。
今日一日だけでも、大事な妹が楽しんでくれるなら、他の事はどうでも良くなった。
柚巴「兄上様…。」
自分の後ろに居る少女に微笑みかけながらそう感じてたいた。
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