事実

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「へ…?」 先生は「会いたかった」と言って私に抱き着いた。 「ちょっと…先生…」 「先生なんかじゃない。 咲の兄貴だ。」 「え…っ!?」 そういってまた先生…じゃなくて私の血の繋がってないお兄ちゃんは私に抱き着いた。 ちょっと…こんなにカッコイイ人がお兄ちゃん…だなんて、普通に考えてヤバくない!? いい香り…暖かい…。 私もお兄ちゃんの背中に手を回す。 「お兄ちゃん…ですか…」 「よろしくな。咲」 いつも敬語の先生なのにタメになるとまた一段とかっこよく見える。 「あの…」 私は離れる。 「一緒に住むのも…まさか…」 「俺だけど?」 「えぇっー… !!」 佐藤咲。十六歳。 初めての同棲します!
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