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「もうちょっと他の人のこと気にしてみなよ?」
「大丈夫だよ・・ちゃんと気にするものは気にするから(笑)」
「いつも咲、そういうけど絶対治ってないし・・・」
「だって・・・」
「わかってるって!過去のことでトラウマなんでしょ?」
「・・・うん。。」
蘭はちゃんとわかってくれるから、信じられる。。
蘭のことはちゃんと気にしてるから。。
ごめんね蘭・・・。
『次は○○町ー』
もうすぐ最寄駅につく。
=先生と一緒に住む日が近づいてくる。。
ちょっとどきどきするなぁ。
「咲ー?」
「何?」
「ちゃんと先生と何かあったら教えてね?」
「はぁ?何もあるわけないでしょ・・」
「いやいや?年頃の男女二人が一つ屋根の下。何があるかわからないよ?(笑)」
「意味分かんないし。。」
バスを降り、家の近所まで蘭と帰る。
「にしても、がんばってね?」
「え?」
「つらいことがまたあったらいって?」
「蘭・・」
「前みたいに何があるかわからないけど、一応先生は家族なんだよ?バラバラになった家族の一人が戻ってきたわけだし、大切にね?」
「うん・・・ありがとう・・・!」
そういって、蘭と別れた。
私にはわからない家族の大切さを蘭はたくさん知っている。
だからこそ、教えてくれるんだよね・・・
「先生と二人で暮らすけど・・がんばろう。。。」
と、一人でつぶやき私はマンションへ帰った。
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