同棲

3/3
前へ
/78ページ
次へ
「もうちょっと他の人のこと気にしてみなよ?」 「大丈夫だよ・・ちゃんと気にするものは気にするから(笑)」 「いつも咲、そういうけど絶対治ってないし・・・」 「だって・・・」 「わかってるって!過去のことでトラウマなんでしょ?」 「・・・うん。。」 蘭はちゃんとわかってくれるから、信じられる。。 蘭のことはちゃんと気にしてるから。。 ごめんね蘭・・・。 『次は○○町ー』 もうすぐ最寄駅につく。 =先生と一緒に住む日が近づいてくる。。 ちょっとどきどきするなぁ。 「咲ー?」 「何?」 「ちゃんと先生と何かあったら教えてね?」 「はぁ?何もあるわけないでしょ・・」 「いやいや?年頃の男女二人が一つ屋根の下。何があるかわからないよ?(笑)」 「意味分かんないし。。」 バスを降り、家の近所まで蘭と帰る。 「にしても、がんばってね?」 「え?」 「つらいことがまたあったらいって?」 「蘭・・」 「前みたいに何があるかわからないけど、一応先生は家族なんだよ?バラバラになった家族の一人が戻ってきたわけだし、大切にね?」 「うん・・・ありがとう・・・!」 そういって、蘭と別れた。 私にはわからない家族の大切さを蘭はたくさん知っている。 だからこそ、教えてくれるんだよね・・・ 「先生と二人で暮らすけど・・がんばろう。。。」 と、一人でつぶやき私はマンションへ帰った。
/78ページ

最初のコメントを投稿しよう!

104人が本棚に入れています
本棚に追加