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圭介だった。
こんなところ見られるなんて恥ずかしいっ!
そう思った私は走って逃げようとした。
すると、なぜか圭介が凄い速さで追いかけてきた。
何で!?何で私追いかけてられてるの?
疑問に思ったけど何故か必死に逃げてしまった。
けど、男の子の体力は凄くて捕まってしまった。
千洋「なんで、追いかけてきたの?」
圭介「逃げたから」
千洋「はぁ!?何でそんな理由で必死に追いかけてきてんの!?」
理由がよくわからなくて、なんだか笑えてきて私は笑った。
圭介「あ、笑った!」
千洋「そりゃ笑うよ?人間だからね」
圭介「泣いてたじゃん」
知ってたんだ。
知ってたから、追いかけてくれたんだ…
やっぱり圭介は優しい。
誰にでも……
“誰にでも”その言葉が妙に胸に刺さって苦しかった。
黙り込んでいる私に圭介は、
圭介「理由、聞かせて?」
そう優しく聞いてくれた。
この人なら私はなんでも話せそうな気がした。
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