白の悪魔と救世主

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その者たちも、白の悪魔と同じように世界中に同時に現れた。 彼らは灰色のローブに身を包み、背中には“天使の紋章”をつけていた。彼らは自ら“天使の子供”と名乗り、不思議な道具を持っていた。 ある人がその道具は何かと尋ねたところ、「これは白の悪魔を葬るための道具で“葬白(ソウハク)”と言います」と答えたと言われている。 それぞれに形状は異なり、様々な奇跡を起こせた。 あるものは火を。あるものは雷を。またあるものは光を。白の悪魔はそれらの前に為す術も無く崩れ去った。 やがて白の悪魔は人々の前から姿を消した。最悪の生物災害が幕を閉じたのである。 人々は灰色の人たちに深く感謝し、各国で英雄として祭り上げた。 灰色の人たちは白の悪魔の脅威から世界を守った後に、二度とその侵攻を許さないようにと『Black・Angel』という組織を立ち上げた。 そして各地の国々は『Black・Angel』の経済的援助を自主的に行い、白の悪魔の出現時には『Black・Angel』は人々を守るために戦った。 『Black・Angel』は今もなお世界を守る“天使”として我々と共にある。
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