恐怖の鬼ごっこ

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勇敢なのかただ無心なのか 楓は僕より先頭を歩く。 いわゆるRPGのパーティーの 主人公は楓。 僕は2人目。 そんな感じの並び。 楓がどこに向かってるかは わからない。 それに何を考えているかわからない。 僕はついて行くだけ。 そこで 裕太「何かあるのか?あっちに」 楓「・・・・・」 やはり無心。 こちらを向くが無心で また振り返る。 裕太「・・・・・」 楓「・・・・・」 僕は思った。 僕は楓の声を聞いたことあるのか? 高校から一緒だが、 聞いたことあるのか? 先生も楓を当てないし。 そんなことを考えていると なぜか楓の背中にぶつかった。 長く黒い髪はとてもサラサラ していて、いい匂いがした。 やはり女の子なんだなだと思った。 裕太「か、楓?」 楓は廊下の奥を指差した。 裕太「?」 目を細くして見る。 暗い廊下に何かが見える。 裕太「あれは?」 小さな女の子。 暗くてよく見えない。 その女の子はゆっくりと歩いて、 扉に入っていった。 裕太「今のって・・・」 楓「・・・・・」 幽霊か何かだよね・・・ 構わず楓は先に進む。
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