病は突然に…

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「なに…」 柴ちゃんが小さい声で何かを話した。 「っえ、なにぃ?」 「何、へらへら笑ってるんだよ! お前、自分がどんだけ危ないのか分かってんのか!」 そんな事言われたって… 「柴ちゃんに何がわかるのさ! 俺があと1年かもしれない? だから…泣けば良いの? 泣いたって… っ泣いたってどうにもならないじゃん、 病気になってる実感もないし… 理解できるわけないじゃんっ!」 だったら、へらへら笑ってる方が… 何倍も…何倍も良いんだよ?
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