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ハァ…しょーがない、仕事するかぁ~。
意気込み席につけば…
「今まで学校休んで何してたんだ?
良いご身分だよな…
仮病使ってまで仕事サボってセフレと遊んでたんだろ!?」
晴は苛々しているのか鼻で笑いながら毒を吐く
それでも収まらないのか
「だから、コイツは生徒会に入れるべきじゃなかったんだ…
大体、親にだって捨てられてるんだぜ…
誰にも必要にされねぇよ」
ッ…
晴は、俺をそんな風に想っていたんだ…
確かに俺は、親に捨てられた…だけど、晴や凪達は…少なくても友人として必要だと思ってくれていると、そう思ってた…
だけど、違ったんだね
「……確かに…俺は、邪魔くさいよねぇ~
人にぃ、迷惑しかぁ、
かけれないしぃ…
でもぉ~晴達がぁ迷惑に思っているのにわぁ、気付けなかったなぁ~
っごめんねぇ~っぅ」
泣きそうになるのを歯を食い縛り我慢する…
わざと笑いながら謝る
ねぇ、俺ちゃんと笑えてるかな?
ハハ…折角の数少ない友人も所詮は名ばかりで…
意味のないものだったなぁ~
自分の仕事だけ手にとり生徒会室を後にする。
一度だけ、立ち止まり振り返れば…其処にはもう俺の存在はなく、
代わりに毬藻君達と楽しそうに談笑するかつての仲間達の姿があった。
いっぱい、良い思いでも楽しい思い出もあって…
さっき、言われたことが嘘のように自分の中の
メンバー達との思い出は綺麗なものばかりだった
込み上げてくる涙を拭いながら自室に戻り、忘れるように仕事にのめり込んだ。
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