眞白VS毬藻

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理事長室のフカフカなソファーに寝転がり毛布にくるまる…そうしたら、パパが膝枕をしてくれて頭を撫でてくれる。 暖かくて、優しくて、気持ちいい…大好きな手… 大人の手がこんなに落ち着くのを教えてくれたのはパパだけ。 10歳までの俺は大人を恐いとしか感じられなかった… パパの息子になって、もう6年が立つのかぁ~ ずっと一緒にいられたら良かったのになぁ~ パパに恩返し出来てないし… 優しくされる度に俺は泣きそうになる…昔も今も俺は変われてない…泣き虫のままじゃんかぁ~ それでも感謝の言葉を伝えられるから…俺はまだ幸せだよ? 「…パパぁ~、ありがとぉパパのことぉ、ずーっと だぁ~いすきだからねぇ~!」 お互い泣きそうになっている顔に気付かないふりをした。 パパのお腹に抱き付き顔を埋めた。 「眞白俺も大好きだぞ 俺の息子になってくれてありがとな…。」 フフ…しあわせ~ ・
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