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「生徒会を辞めてどうするつもりだ…」
凪が言わない代わりに晴が聞いてきた。
「…それを言う必要はないかと思いますが…違いますか会長?
会計の席には新しく毬藻君に任せてはどうかと思いますが…其を望んでいたんですよね皆さん?」
態々チャラ男を演じる必要もなくなったわけだし
馴れ馴れしく話したら突き放す意味もない…
だから、自然と敬語になっていた。
「眞白がいなくなっちゃうの…?」
「っ嫌だ…眞白辞めないで!」
涙都と笑都が泣きながら言う言葉の心理がわからなかった。
「何故、引き留めるんですか…?」
「「何でって…」」
俺の言った言葉の意味が理解できていなかった…
「皆さんは俺よりも毬藻君がいる方が良いと聞きましたが…?」
言った覚えがあるのか息を飲む音が聞こえた。
「……眞白辞めない……
舞智が…消える…いぃ?」
舞智がいなくなっても俺は生徒会には戻らない…
どうせ…あと短いし…
「俺は…利用されるだけなら生徒会には戻りませんよ…
仕事をしないで遊び回る人間よりも、
皆さんの為になる人間を側に置けば良いでしょう?」
舞智から全て聞いた
そのままを伝えたら後悔しているみたいに見えた
そんな姿を見てしまったら勘違いしそうだ…
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