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「本当は親御さんにも報告したいけど…」
「俺に、親なんていないよ…だって、俺要らない子だもん…。」
柴ちゃんとの言い合いを止めるように森ちゃんが聞いてきた。
「だから俺、薬代も診察代も無いから…病院は無理」
「ちゃんと知っています
学校も奨学金で通っている事も…」
俺は…親に捨てられて、色んな親戚の家を数えられない程、盥回しにされた。
みんな、俺を厄介者扱いだった。
だから、今俺を見てくれている人には迷惑掛けたくない…
知られたくない。
だって、今の人は凄く優しくて、暖かくて…俺を家族として愛してくれるから。
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