病は突然に…

7/8
前へ
/272ページ
次へ
「本当は親御さんにも報告したいけど…」 「俺に、親なんていないよ…だって、俺要らない子だもん…。」 柴ちゃんとの言い合いを止めるように森ちゃんが聞いてきた。 「だから俺、薬代も診察代も無いから…病院は無理」 「ちゃんと知っています 学校も奨学金で通っている事も…」 俺は…親に捨てられて、色んな親戚の家を数えられない程、盥回しにされた。 みんな、俺を厄介者扱いだった。 だから、今俺を見てくれている人には迷惑掛けたくない… 知られたくない。 だって、今の人は凄く優しくて、暖かくて…俺を家族として愛してくれるから。
/272ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9704人が本棚に入れています
本棚に追加