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何も反応しないと可哀想なので、一応反応してあげた恵…
仕方なく場所を移動し、近くのファミリーレストランに入る二人。
面白く無い様な顔でランチセットを頼む努…
「あんたそんなにあの店行きたかったの?」
恵がなだめるように話し掛ける。
「…だって…
恵が行きたがってたろ?」
「……え?
私…?」
「ほらこの間…サチエと『ジュンペロン』の話ししてたじゃん…」
『ジュンペロン』とは、先程臨時休業の張り紙の有ったパスタ屋の事である。
「あー…
その話し聞いてたんだ?」
「…うん、まぁ…なんとなく聞こえた」
「ふ~ん…」
そう言いながら恵はニンマリと微笑む…
「な…何だよニヤニヤして…」
「別に~…」
恵はテーブルの上のグラスを手に取り、一口水を飲み話を続ける。
「それよりさ…ジュンペロンって何語なんだろ?」
「まぁ…パスタ屋だからな…
インド語?ん?インド語ってあるの?」
「てゆーか…なんで
パスタ=インド
なのよ!?カレーならわかるけど!」
「………ええ!?えええ!!??
インドじゃ無いのぉ!?」
恵はこの後腹がよじれる程笑い転げた。
実は恵はジュンペロンには全く興味がない。
…いや、正確には無かった…
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