精神力と黒珠の力

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「クソヤンキーじゃねえ!卯月さんって呼べや」 卯月と言う男はまだ何もする気配はない 「てめーの能力はなんだぁ?見たところ影とか闇とかそんな感じだな…それか水か」 晄斗は喋る男に警戒心を抱きながら、今度は針状の液体を二本作った 液体は硬質化していき、光沢を増す 「お前の能力を先に言えよ」 「もう見せてるがなぁ!」 「!!」 足が… 動かない!! ダッ! 男は晄斗の元へと駆け付ける 手にはナイフが握られている (武器使用とかありなのかよっ?!) そんなこともきかされていない晄斗はアズラに苛立ちを覚えた ギィンッ! 「ハッ!使い勝手いいね!!その技ァ!」 液体を盾状にしてナイフを防ぐ 少し精神力が減っているのがわかった (なるほどな。確かに精神力の量がハッキリわかるな) 今盾を作ったことによる消費量は20程度 晄斗の精神力はおよそ5000ほどあった つまり複数液体を操っても然程変化はない (何だこいつ…ほんとに闇か影だな…能力自体では俺が劣るか… だが所詮ガキだ!!) 晄斗は足が動かないためその場から移動できない なので何本もの針を作りその場で交戦しようと決める ビュオッ!!ビュオッ!! 幾本もの針が卯月を襲う 「カッ!馬鹿が!」 卯月は素早く後ろに回り込み切りつける ガィンッ! しかしそれも普通に止められる 「死角なしかよ…」 「一体彼の能力は、何なんでしょう」 様子を見ていたアズラは考える。そもそもリストを無くさなければこんなことにはならなかったのだが しかし妙なことがひとつあった アズラは、一応全ての能力を把握している しかし…晄斗の力だけは…見たことがない 一体彼に渡した黒珠は何だったんだ…
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