雨と雲

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こいつは本当に馬鹿だと思う。 自分を真っ先に犠牲にする…、本当に馬鹿だ。 本当は辛いクセに弱音や本音を言おうとはしない。 「おーい、ヅラァ?」 銀時の呼び掛けにハッと我に返った。 「ヅラじゃない桂だ。」 何故、誰も近付けようとしない? 「……そろそろ良いですか?」 新八や龍太、神楽が病室のドアからひょっこりと頭を出した。 「あぁ、いーぞ。」 ぞろぞろと病室に入って来る。
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