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「……龍太は?」
「え、あぁ。
売店に行きました。」
──────ガラッ
龍太は袋を下げて病室に入って来た。
「呼んだがか?」
「急に現れるなよ!!」
龍太はニカッと笑った。
「まーまーそんな怒るな。
おんしに甘いモン買って来たき、機嫌直すき。」
ズイッとチョコパフェを銀時に渡す。
「…………チョコパフェ。」
銀時はチョコパフェをまじまじと見つめる。
「銀さん…?」
皆不振に思ったのだろう、いつも真っ先に食らい付くのに食べようとしない銀時に。
「───…退院したら、ちょっとヅラと一緒に出掛ける。」
「……ぇ。」
二人の顔が強張る。
「───分かった、ネ。」
神楽は小さな声でそう言った。
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