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確かに あと2年したら 30になるけど。
遥か未来に感じた。
でも 同じフロアで 私より 年上は 課長と部長しかいなかった。
次長は 私の2歳下だし。
頭痛薬が効いてくると、眠気と闘うのが 辛かった。
何度目かの睡魔との闘いを終えた頃に コーヒーを煎れるのに 立ち上がった。
他のフロアには、コーヒーの自販機があるのだが、ここには、ない。
来年度にはねと部長は言ってるが、どうなるかわからない。
給湯室に入ろうとすると、けたたましい笑い声が ドアを突き抜けて聞こえた。
「だから、あのお局様が寿退社出来るわけないでしょう。」
「前の彼氏は、ウチの受付の子に盗られたとか」
「良く辞めないよねー。」
終わりそうもない悪口に 圧倒されながら、下のフロアに行った。
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