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洗面所で顔をバシャバシャと洗い、鏡に映る自分の顔を見ると
情けないくらい落ち込んだ顔の自分が映る。
朝、目が覚めた時、隣に瞬がいないことは分かっていた。
瞬は、なんども俺の名前をよび、「愛してる」と言ってくれた。
だけど、同じ数だけ「ごめんね」とも言った。
だからこそ、俺はこの先ずっと瞬の感触を忘れることがないように、何度も何度も抱いたのかもしれない。
そんな想いの裏側で、瞬は小椋さんと結ばれて上塗りされていくうちに、俺とのコトなんてすっかり忘れればいいとも思ってる。
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