プロローグ

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「…あら」 淫猥な行為を終えた後、先生が窓の外を見て小さな声を上げた。 「…何?」 「かわいい子がいるわ」 加賀の問いかけに、先生は独り言のように呟く。 つられて先生の視線の先に目を向けると、一年生が友人と2人、校舎を出て行くところだった。 「…後ろ姿で何がわかる」 「右側のあの子、入学式の時に目を付けたの」 先生の目の中に、獲物を狙う獣の光がチラチラしている。 加賀はそれを見逃さなかった。 「あの子、来年くらいにはきっと大変身してるわ。その前にお願いしちゃおうかしら…」 冗談混じりに笑いを含んではいるが、瞳は本気を隠せない。 加賀はまだあどけない一年生から、目を離さない女を後ろから抱きしめた。 白衣の胸元に、指を潜らせる。 .
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