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オレだって他の男友達相手なら、ノリノリでその勝負を受けていたに違いない。
でも相手はユキだ。
ユキっていったらアレだ。
オレの中ではその頃から既に、ただの友人ではなかった。
ユキから手紙貰ったとか告られたとか聞く度に、オレは青ざめた。
オロオロした。
キョドった。
もしかして勢いで付き合っちゃうんじゃね?…とか。
好きじゃなくても流されそうだな…とか。
泣き落としで騙されそうじゃん…とか。
ヤキモチだったり、不安だったり、心配だったり。
色んな感情が入り混じって、行き着いた先がオレが彼女をつくらないという結論。
オレが彼女をつくらなければユキも彼女をつくらないのではないかと、そう思えたのだ。
…そんな矢先にあの事故。
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