プロローグ

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…そんな欲だけの夏休みが終わり、いよいよ本格的に進路を決める時期がやってきた。 もちろん同じ高校に行くつもりだったのでユキに進学先をたずねると、青雲学園の名前が出た。 水野が提案したらしい。 隣県なので寮生活となるが、あの事故やオレたちのことを知る人間はいない。 オレたちにはおあつらえ向きだと思った。 「オレもそこにするわ」 オレがそう言うとユキが笑った。 「当たり前じゃん。 一生離れんなよ?」 その言葉。 屈託のない笑顔。 一生忘れない。 オレの心はキュウッと鳴いた。 .
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