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…今はお互い傷ついている。
オレが側にいることにより、もしかしたらユキの傷はずっと消えないかもしれない。
…でも。
離れることなんて今更できない。
もう、遅い。
「…おまえ、後悔すんなよ」
オレが言うと、ユキが「アホか」と言ってまた笑った。
その瞬間、オレの片方の口角が上がったのがわかった。
(…死ぬまで、離れねえからな…)
そうしてオレは更に。
覚悟を決めたのだった。
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