女ナポレオン

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 「だとしたら、家族ごと人質に取られていると言う事か……何とも胸くその悪い話だ。自分の立場を持ち出して弱い者イジメをするなんて最低だなソイツは」  弱者の痛みが骨身に染みているナオは、まだ見ぬ五十嵐奏に対して憤りを感じている。そしてその心中を見透かしたように翔はクギをさした。  「ナオ、妙な正義感は止めとけ、身の為だ。どうにもならない事ってたくさんある。コレもその内の1つだ!」
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