女ナポレオン

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 そんな事を言われて大人しくしていられる程、俺は人間出来てない。だから思わず五十嵐奏を怒鳴ってしまったんだ!  「お前ふざけんなよ、女ナポレオンだか何だか知らないが、これからダチになり一緒に過ごす仲間を何だと思ってんだ!」  ナオの怒りに満ちた言葉。だけど奏はそれに何をも感じない。それどころか彼女は背中越しに教室の壁際で座っている生徒達に、親指を指しながら輪をかけて酷い事を言ってのけた。  「コイツ等と対等でない私がどうやって友達とか仲間になれるって言うの? 起きて寝言を言うのは止めてくんない」
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