女ナポレオン

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 「なら五十嵐、お前は何様なんだ?」  「私が何様だろうが、アンタには関係ない。それより無理するな貧乏人が、さっさとソレを拾ってチャッチャとクツを舐める」  コイツは本気でソレを言ってんのかと思うと、俺は頭が更に怒りで支配されて行く。  確かに人間は感情の生き物だ、ナオに限らず人には我慢の限界がある。怒りに任せて怒鳴るくらいはまだ良いと思うが悪態をついていても奏は女の子、だから安易に暴力に訴えるのは許されない事だと彼は軽はずみな暴走をしないよう理性を動員して必死で自分を抑えようとする。
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