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「お姉様、なんで私にそんな事を告げるの?」
「別に犯罪を犯した訳じゃないし、恥ずかしいのは一部であって全部ではない。それにまだ子供だったあたしは、そうするより弟を……ナオを守る事が出来なかったわ」
イヤ、ソレは間違いなく立派な犯罪だと奏は言いそうになるが、なんとかその言葉を飲み込む。その代わりに出たのが、心からのいたわりだっだ。
「苦労……されたのですね。私はお姉様をとても素敵な方だと思いますし、そんな人から義妹(いもうと)と思っていただけるなんて光栄です」
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