汚れなき灰まみれの聖母

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 「そう言われると“こそばかゆい”ね。あとの詳しい事はナオから聞いて、それはあいつの口から聞けて初めてナオと奏の揺るぎない信頼関係が築けると思うから」  「そうですか?」  「モチよ。それからナオはお金に苦労したあたしを見て育ってるから、お金を粗末に扱うのを極端に嫌うのよ。まぁその辺は大丈夫と思うけど、一応気を付けといてね」  恭子の忠告に奏は大層困った。なぜなら“今頃言われても、もう手遅れかも知れない”からだ……
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