汚れなき灰まみれの聖母

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 「そうなんですか?」  「うん、世間様なんてそんなモン。それとコッチの理由が本命なんだけど、せっかく授かった命を粗末に扱いたくないのよ。今いる者達と同様に大切にしたいのね」  「大切にですか……」  奏は恭子の言葉を心の中で反芻をする。そしてまだ他人に過ぎない自分も大切にされていると思った。
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