汚れなき灰まみれの聖母

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 「フ~ン、いい名前ね。で、まだ剥けてもいないクセに羊の皮までかぶっているウチの狼(ケダモノ)に何の用なのかな?」  「イヤ、えっと、何の用かってですね。それは……」  恭子から質問されても上手く返せない桜子。彼女は今初対面なのに、キッツいのを連発して、その上にネタまで振って来た相手に対してめちゃくちゃドン引きしていて、それが態度にモロに出ていた。
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