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いつしか悪魔の儀式に怯える事を忘れていた。
闇の中で生きる悪魔に魂を吸い取られた私の人生は、生きる術を暗闇の中に葬っていた。
「飛鳥、起きなさい!」
お母さんの声に目を覚ました。
「遅刻するわよ」
「……、うん」
「夕べお義父さん帰ったからちゃんと元気な顔見せなさいよ」
お母さんはそう言うと忙しなく階段を降りて行った。
お母さんとお義父さんはお互い再婚だった。
私が中学一年の時にお母さんがお父さんと離婚して、高校一年の時に今の義父さんと再婚したんだ。
今のお義父さんの前妻は他界したらしい。
そしてお義父さんのお母さん、所謂お婆ちゃんも同居していた。
ーーー お義父さんの顔
……、夕べ見たよ。
悪魔の正体はお義父さんなんだ
ーーー
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