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私は受け取った黒い便箋を急いで開けてみた。
【ひとつ目】
三日後の午前２時に東の海岸へ行き星の砂を42粒集める
【ふたつ目】
集めた星の砂を渡した硝子瓶に入れる
但し、一粒ずつ入れる
一粒入れる度に「消えろ」と唱えること
【みっつ目】
この世から消したい人の名前を紙に書く
書くのは己の人差し指の血
【よっつ目】
名前を書いた紙を42枚になるように細かく千切る
但し、千切る度に「消えろ」と唱えること
【いつつ目】
千切った紙を硝子瓶に入れる
【むっつ目】
硝子瓶を消したい人物の車の座席の裏側に張り付ける
但し、午前２時42分丁度に張り付けること
張り付けながら42回「消えろ」と唱えること
【ななつ目】
この手順を途中で放棄、または止めると悪魔の儀式は一生続く
黒い便箋の中に入っていた一枚の紙には悪魔を抹消する手順が示されていた。
これで本当に悪魔の義父とその母がこの世から消えるのなら、容易い手順だと思った。
ーーー 消してあげる……、
いや……、
……、消えろ。 ーーー
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