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気づけば、すでに宝城学園の目の前にいた。いつも愛と話しながら登校していると早いが、三人だとより早く感じる。
「えっと、一年はあっちで二年はあっちか…じゃ、とりあえずは離脱だな。」
「は、はい…」
「春香、頑張って!」
「う、うん!じゃあ、行ってきます!」
そう言い残し、駆けて行く春香ちゃん。おれも一年前は、ガチガチに緊張してたっけな…それに比べたら、春香ちゃんはよっぽどしっかりしてる。
「けーちゃん、行こ!」
「あぁ!」
おれ達も、自分達が行くべき場所へ向かう。まずはクラス分けを見ないとな。えーと…
「二年…B組…」
どうやらおれは去年と同じ、B組らしい。この学園ではA組B組と成り立っていき、H組まである。
「ふーん、けーちゃんはBか。私は…やったぁ、私もB組だぁ!」
飛び跳ねて喜ぶ愛。去年もあいつと一緒だったな…まさか、また一緒とは。まあ、知らない奴しかいないよりは良いか。
「じゃ、さっさと行こうぜ。確か、入学式と同時進行でやるんだろ?」
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