馬鹿の恋愛

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小学校のテストは70点ぐらいだった。中学校のテストは60点ぐらいだった。 そして、現在、高校1年生。 私、馬場凜香のテストは44点だった。 「くっそー。神様の意地悪ー!!」 無事?受験に成功し、公立柏高校に入学した私。 友達と明るく楽しい学校生活を心がけてきた。結果・・・ 「まぁ、自業自得じゃない?」 余裕の表情で、グサリとヒドイことを言うのは我が友人、酒月美冬。 「そういう美冬は、どうなのさ!」 お前だって、あたしと一緒に青春を謳歌してたくせに!! 「え?あたし?あたしはねー」 さぁ、ここで自慢してたくせに~プププな目にあうがいいっ!!! 「えっとね、93点だっ・・」 「何で―っ!?!!!」 あたしは勢い良く机に突っ伏した。 「ほらほら、頭ぶつけると余計馬鹿になるよ。」 なぜっ!? どうしてっ?! この1カ月ともに遊びまくってきたはずなのにっ!?!!! 「ハッハッハ。馬鹿凜香は、赤点かね?」 人を見下した言い方で話しかけてきた 黒縁眼鏡の男子生徒。名を鹿島智樹。 我が天敵である。 「お前は、何点なんだよ?」 黒縁眼鏡はや奴の溢れんばかりの知性を醸し出している。
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