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だが、勘違いしないでほしい。
「ふ、俺は44点だ!!!」
こいつも馬鹿だ。
「ふん、あたしと同じじゃん。」
44点で嘆いているあたしの方がよっぽど賢い。
「自慢気に胸を反らしてるとこ悪いけど、二人とも馬鹿で、脳みそ足りないよ?」
酒月さん、可愛い顔してそんなこと言っちゃいかんよ。
「ちなみに、言うと二人とも課題出してないよね?」
グサリ、
止めを刺したのは、智樹の親友であり、保護者である、藤原環璃。
復唱します。
ふじわらかんりです。
「それがどうした。ふじわらわりー」
ここ、テストに出ません。
わりーとは、かんりのあだ名で智樹が読み間違えたことから、始まった。
「どうした?わ・・じゃなかった。かんり。」
ちなみに、あたしもわりーだと思ってた。
「んで、何か?」
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