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「だから、課題だしてないだろ。今週中に提出すれば、許してやるってぼーちゃん先生が言ってた。」
「「マジか!!」」
よかったー。明日までとか言われても出せないし。
「ぼーちゃん。気前いいなー。」
「そうだろー。気前いいよな俺。」
馬鹿島の言葉を遮り本人登場。我らがぼーちゃん。桜江 望センセーだ。まだまだ若い二十歳だ。
「わかった!!」
馬鹿島が突然、声をあげる。
「なんだよ?」
「ぼーちゃん、昨日彼女から、手料理でも作ってもらったんだろー(笑)」
んなことで、こんな成績にかかわるようなことを・・・・
「な、なぜわかったっ?」
え―っ?まじっすか。あたしは、ぼーちゃんの馬鹿さっぷりをなめていたようだ。
「んな簡単なこと、恋愛マスターの俺にはまるわかりっすよ。」
「「「てめーはただ、ナンパしまくってるだけだろ」」」
この、女の敵めっ!!!
女の子にその気があるように、話しかけといて告白すると、即フルくせにっ!!!
「高菜先輩は、元気にしてますか?」
美冬が優等生スマイル全開で話しかける。
ぼーちゃんの彼女である高菜水姫先輩は、ここの卒業生で私たちテニス部の先輩だった。卒業した今でも、指導しに来てくれたりするとても優しい、ぼーちゃんにはもったいない人だ。
「元気だよ。今週の練習試合も見に行くと言っていたぞ。」
「ほんとですか!なら頑張んない。ね、凛香。」
「うん。」
ヤバイッ。全然サーブ入んないのにっ!!
「勉強もしっかりやれよ。凛香と智樹。つーかやってくれ、たのむから。」
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