第1章

4/33
前へ
/68ページ
次へ
「理事長が俺に定期的に報酬くれるならいくらでも守ってあげるよ?」 ただし、情報・・・だけだけど(笑) 「本当か!?」 「うん。ただし、俺の言うこと何でも聞けばね」 「ああ、いくらでも聞いてやるさっ!甥のためなら何だって!!」 「言ったね?」 「ああ」 「んじゃ、これにサインして。俺は甥のためなら何でもしますってね」 ばーかっ 何簡単に俺のこと信用しちゃってんだよ。 もくもくと書き始める理事長に悪態をつく。 「ちゃんと名前も書いてよね」 あー何てお馬鹿な奴。 はい、理事長の直筆頂戴いたしまたー。 いぇいっ。 「んーじゃあ、とりあえず初期料で10万かな?」 「そんなんでいいのか・・・?」 「あんたの甥にそこまで重要な情報ある?」 理事長の甥でも、何処かの族の総長だったとしても、あいつはまだまだ一般人にすぎない。 それに、あいつのことを知りたがってる奴がどれくらいいるかわからない。 そんな中、報酬を多くしても意味がない。これでも、ちゃんとした情報屋なんだよ? だから、編入して一ヶ月ぐらいは初期料にさせてあげる。 まぁ、それからはどうなるかわかんないけど。 「一ヶ月間は見定め期間だから初期料の10万、週一で頂戴」 「ああ、いいだろう」 うん、契約成立。 「じゃあ、初期料で10万頂戴」 「は?」 「だーかーらー、初期料の10万頂戴って言ってんの」 「次からじゃないのか・・・?」 「それじゃあ初期料の意味がないじゃん」 全く・・・あれで理事長とかマジありえないんだけど。 「明日の放課後には校門にいるはずだから」 「りょーかい」
/68ページ

最初のコメントを投稿しよう!

203人が本棚に入れています
本棚に追加