第1章

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「君にね、編入生の案内をして欲しいんだよ」 編入生? 確か・・・こいつの甥だっけ?ちなみにこも理事長は東条晃(とうじょうあきら)ね。 ていうかさ、 「何故に俺・・・?」 「同じ学年だし、同じクラスだから」 「そんなの、生徒会にやらせればいいじゃん」 「だからそれが駄目だから君にお願いしたいんだよ」 えー、だからって俺じゃなくてもよくない? もっと他に適任の奴がいるでしょーに。例えば委員長とかさ、ね? 「だってこれだぞ、生徒会みたいな見目麗しい奴に行かせたら俺の可愛い甥が傷つくだろ」 つまり、理事長は親衛隊のことを心配してんのね。 それで、この写真みたいなモジャモジャカツラの被ったオタクと同じような格好してる俺に頼んだってわけか。 てか、俺こんなもじゃもじゃしてない。ただ前髪が長いだけのストレートなんだけど。 うっとしいから後ろで髪束ねちゃってるけどさ。 それよりー 「こいつってこんなじゃないよね。確か物凄い女顔だったと思うんだけど?」 「だからだよ!!だから変装させてんだよ!!」 うーん、愛されてんなーこいつ。 何かウザい。そして理事長がキモい。 てかさ、 「情報屋の俺に任せて言いわけ?誰かに依頼受けて報酬貰えるんならたぶん、俺喜んで差し出しちゃうよ?」 「くっ・・・」 あーでもー
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