第1章

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「ふわぁ~」 眠い・・・ ん、でも今日はよく寝れたかも。それに、なんか暖かかった。 何でだろ?いつもならこんなに早く起きないし・・・。 と言っても、今は9時なんだけどね。 え?遅刻だって?そーんなの気にしなーい気にしない。 それに、俺主席だから授業免除なんだよね。 だから、遅刻しても平気。 それにしても、何か大事なことがあった気がするんだけど・・・思い出せない。 うん、あれじゃない。理事長の甥を放課後に迎えに行くんじゃなくて、なんか、もっとマズイことでもしでかした気が・・・。 あ・・・そうだ。 会長に姿バレたんだった。正体はバレてない、気づいてないけどinfinity仕様で話してたし・・・。 やーん。とっさとは言えど何て馬鹿なことをしたんだろ。 これからどう接すればいいのーっ。 目立ちたくないから媚びてやってたのにーっ。んもうっ、俺の馬鹿!! まぁ、会長にしかバレてないわけだし、口止めもちゃんといたはずだし大丈夫か。 とりあえず、朝ごはんって言っていいかわかんないけど食べたし、部屋を出ますか。うん。 さーて、放課後になりましたー。今、俺は理事等の甥がいるという校門に来てまーす。 俺は授業には出ずに適当にどっかブラブラしてました。もちろん、ただブラブラしてたわけじゃないよ? 情報屋なんだから情報収集もかかせない。パソコンやハッキングじゃ駄目なの。 そもそも、パソコンの情報が全て正しいってわけじゃない。むしろ、嘘の方が多いかも。 他者からの情報はあまり当てにしないで、その情報を元に自分の耳で聞いて目で確かめる、それが俺のやり方。 ハッキングもいいけど、擬装とかさせられている場合があるから基本的に俺は直接情報が欲しい相手に取りに行く。 もちろん、夜とか人がいないときにこっそりとね。 んー、理事長の甥まだかなー。 ずっと立ってるの疲れちゃったよー。 とか思ってたら、門の影から 「ここか?俺の叔父が経営してるって言うのは・・・」 黒もじゃくんが現れましたー。 「てか、城かよ。ここは」 うん。それ俺も初め思った。 てかさー。あれ全然変装になってない。見た目と口調合わせなきゃこの学校では目立っちゃうよー? 「今開けますから」 「おう。さんきゅな」 俺のカードを門の横にある小さな細長のくぼみにスライドさせる。 そうすると、がガーッと左右に開く。
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