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とか考えてる間に、寮長室についちゃったよ・・・。
これは・・・諦めるしかないよね。いーや、諦めない!
サッと、こいつを渡しても帰るだけ。帰るだけ。帰るだけだもん。
「ここ、寮長室です」
「わかった」
「では、入りますよ」
俺は意を決したように、寮長室のドアを開けた。
「雨宮さん、転校生を連れて来ました」
「おおー、衣玖じゃねーか。何だ?俺に抱かれに来たのか?」
だから、嫌なんだよおぉぉぉっ!!
「東條くん、こちらが寮長の雨宮卓(あめみやすぐる)です」
「え、こいつが?」
「おい、無視するなよ」
「それでは、後はよろしくお願いします」
転校生に寮長のことを紹介し、早々この場を去ろうとしたら、案の定腕を掴まれ帰してもらえませんでした・・・。てか、掴むなよー。汚らわしい。
「衣玖、無視するなんていい度胸してんじゃねぇーか」
「あの、離して頂けませんか?僕にはこの後行かなければならないところがあるのです」
「ほおー。よくそんな嘘をやすやすとつけるもんだなぁ?」
何なんだよー、もう!
何故かは知らないけどさ、俺にやたらとかまって来んだよ!
まぁ、あいつの知り合いだから仕方なく、仕方なーく、かまってやってんの!
「そういえばさ、お前ちゃんと飯食ってるのか?こんな細い身体させやがって・・・」
「さっ、触るな!この変態やろおぉぉぉっっ!!」
しかも、俺が黙ってたらお構いなしに身体をあちこち触ってくんの!!
ああ!気色悪いったありゃしない。
ってなわけで、思いきし急所を狙って蹴ってあげました♪(テヘッ
「お、お前・・・」
あ、転校生くんがいるの忘れてた・・・。
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