第1章

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ふふ、あー面白い。やっぱり、血がつながってるとこんなにも似るものなのかな。 簡単にだまされてくれるなんてなぁ。と思いながら銃を懐に見えないようにしまう。 「な、なあ」 「何?」 「な、何でお前銃なんか持ってるんだ・・・?」 「さあ?でも、安心してよ。これ、モデルガンだから」 いや、嘘です☆弾が入ってないだけで本物♪ ニコッって笑ってやると怖気づく転校生の澪くん。ふふ、澪くんって以外と順応性高いよね。 どっかで銃とか突き立てられたり、見たこととかあるのかな? あ、でも東条財閥、理事長の甥だから命とか狙われたりする可能性高いよね。 「それじゃあ、俺は先に戻ってるよ。じゃーねー」 「また後でな」 ちょいと、調べておこうかな。 うん、そうしよう。なーんて考えていると自分の寮の部屋に着いたのはいいんだけど・・・ なーんで生徒会長様がここにいるのかな。 「よう、衣玖」 気づいたのかさり気なくこっちに近寄って来るし。しかも何故か名前呼びだし。 「ふふ、どうなさったんですか?目立つの嫌なんで、お部屋にどうぞ上がってください」 さも当然のように俺の部屋入ってくるし・・・。あんまり部屋とかに入られたくないんだよね。私物とかでいろいろ見られちゃマズイもんもあるし。あ、そしたら昨日俺どうやってベットに入ったんだ? うん。やめよう。なかったことにしよう。そう、それでいいそれでいい。 「今日は何の御用があって此処に来られたんですか?(さっさと、用済ませて帰れ)」 「その前に、衣玖、今日なんで学校、教室にいなかった?」 「何故って言われましても・・・僕は特待生ですから授業免除貰ってますしねぇ。てか、貴方には関係のないことでしょう?」 「・・・」 あれ、でも待てよ・・・。何でこんな事を聞いてくるんだ? もしかしてもしかしてもしかしなくても・・・ 「つかぬ事をお聞きしますが、今日僕の教室に来たりしました?」 「ああ」 イーヤーッ!! 「それってそれって、まさかのまさかですけど、僕を、探しに・・・ではないですよね?」 「ああ、そうだ。それ以外に何の意味がある」 か、会長の馬鹿ああぁぁっ。 親衛隊に目付けられちゃうじゃないかよおおぉぉ。 「・・・そんで、ここに来たということですか」 「仕方ないだろ?お前が教室にいなかったのが悪いんだからよ」 あうー。 何てことをしてくれるんだ。俺の平穏ライフが崩れる・・・。
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