Good-Bye-EARTH

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走り出すアリスを見て、ハンプティは安堵のため息を漏らす。 「……行ったのか?」 ハッターが銃を撃ち込みながら、ハンプティに笑いかける。 「ええ。女の子を守るのは、男の義務だからねぇ。さて……ちゃっちゃと片付けましょうか。乙女の底力……見せてあげるわ」 「てめぇ、矛盾してるぜ、それ。……まぁいい。マエストロ鑑定士の底力も見せてやるぜ」 「鑑定士は関係ないでしょうが」 「やかましいわ」 まるで、これからパーティーでも始まるかのように軽口を叩きながら、銃を構える二人。 再び、ジャバウォックとの死闘が開始された。 ※ ※ ※ ※ その頃、アリスは私を抱きしめ、道なき道を必死に走っていた。 かなりの距離を走った頃、アリスの足がもつれ、アリスは派手に転んだ。 同時に、私も道に投げ出された。 アリスが慌て、起き上がり、私を抱き、再び走ろうとするが、小さくうめき声をあげその場にぺたんと座り込んでしまった。 ケガをしたのかと、アリスの顔を見ようとした時、ポタリポタリと冷たい雫が降ってきた。
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