Good-Bye-EARTH

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ハッターに言われ、座標軸を表示しようとした時だった。 キーンという音が自分の中に鳴り響く。 警告音。 「“奴ら”だ!! “ジャバウォック”が来やがった!!」 音に気づいたハッターが叫んだのとほぼ同時に、獣のような咆哮が響く。 「アリス!! カウンターの下に伏せな!!」 ハンプティが叫び、自分もカウンターの下からショットガンを取り出し、構える。 ハッターはというと、両手に二挺の拳銃を構え、窓の外を睨んでいた。 窓の外に見えるのは“ジャバウォック”。もとは人だったものが朽ちかけ、化け物に変化した人間の成れの果ての姿――世界を滅ぼした元凶。 それはある日突然起こった。病におかされ、次々と人はジャバウォックに変化していく。 人々は団結してジャバウォックと戦ったが、進行は止められず、かつての美しい世界は姿を消した。 美しかった世界に残ったのは、瓦礫の山と廃墟。ジャバウォック達だけだった。 ジャバウォック達とハンプティ、そしてハッターの戦いが始まった。 襲いくるジャバウォックに、二人は次々に銃を撃ち込んでいく。
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