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「ちっ……数が多すぎる! キリがない!」
ハンプティがショットガンを撃ちながら、悪態をつく。
「つか、持たねぇよ!!」
二挺の拳銃を自在に操りながら、ハッターが答える。
「ハッター!! ちょっと堪えてな!! アリス!!」
ハンプティが叫び、カウンターの下にいるアリスのところに行く。
そうして、カウンターの下からリュックを引っ張り出し、アリスに押し付ける。
「裏口から逃げな」
簡潔にそう言って、アリスの腕を取った。
「二人は?」
不安そうに聞くアリスにハンプティは不敵に笑う。
「ハッターとここを片付けたら、あんたを追いかけるよ」
「そんな!? 二人が行かないなら私も行かない!! 私一人だけなんて!!」
「一人じゃない。白ウサギも一緒さ」
ハンプティがアリスの頭を優しく撫でる。
「白ウサギ、アリスのことを頼んだよ。大事な娘なんだから。アリス……ガラクタ山で待ってな。すぐ行くから」
そう言って、アリスを裏口の方に突飛ばした。
「早く行きな!! 後ろを振り返るんじゃないよ!!」
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