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ミーンミーンッ。
ジーッー。
真夏の夜。
蝉とよくわからない鳴き声が小さな公園にこだまする度にあたしは変に冷静な頭で涙を流してた。
ぼっこり腫れた目はパンダのように青いアザと頬にも同様なアザが酷く目立っていた。
ねぇ。
ママ………。
どうしてあたしを産んだの?
あたし、いらないからこんなことされるの?
誰か教えてよ…!
ねぇ!
どうして?
あたしは、腫れた瞼をタオルで押さえ声を上げ泣いた。
悔しくて、
情けなくて、
正直死んじゃいたかったんだ。
『おい、……お前。何してんだ?』
さっきから変なおっさんが寄ってきては援交の誘いで
あたしに話しかけては消えるという繰り返しと
ママへの感情が交差して
八つ当たりが爆発しそうなのをグッと堪えた。
『…ッチ…シカトかよ。かわいくねぇガキだな。』
あたしの中で何かが弾けて気がついたら怒鳴り声が響いていた。
「うるさいな!話しかけないでよ!
アンタに何がわかんの!?
わかりもしないで
ガキ呼ばわりしないでよ!
援交なんかやんねーよ!他行け!!」
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