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『ククッ…アハハハ…!!
お前面白いな!ぶっ…
俺が援交誘うおっさんに見えんのか?ククッ…!』
あたしはポカーンと初めて相手の顔をまじまじと見つめた。
『お前名前は?』
まばたきさえ出来ずあたしは固まる。
だって…
どう見ても暴走族にしか見えないんだもん!!
あたしこんな人に怒鳴っちゃったの?!
『また、黙んまりか。
俺は保(まもる)つーんだ。
…っ、お前顔どーした。
すんげぇ腫れてねぇ?』
鋭い目付きと、眉毛の所に大きな傷、赤い髪、後ろには大きなバイク。
あたしはまるで時間が止まったの?って
位驚いて声も出なくなった。
『おい、コラ。黙んまりじゃ分からねぇだろ。
話してみろよ。』
「お腹空いた…」
と、何故か本音が出たあたしにお腹もグッーと同調した。
『俺、訳あってこの近くのマンションに独り暮らしなんだけど、飯食に来るか?
…あ、俺お前みたいな鶏ガラに興味ねーぞ。』
何て失礼で以外と優しいんだろうと保の顔を見つめようとした瞬間にあたしの意識は途切れた。
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