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光学迷彩とは、狙撃兵装用に最近開発された特別装備だ。
そもそも各兵装毎に4つの装備があり、主武器、副武器、補助装備、特別装備とある。
特別装備は、その兵装の特徴ともいえるものが多く、俺が乗る強襲では急加速、タツヤの乗る支援では装甲の修復など、様々なものがある。
光学迷彩もそのひとつで、周囲の景色と同化し、視覚ではほとんど捉えることができなくなる、というものと聞いた。
しかし、それも現段階では試作段階で、それを使用しているボーダーはまだ多くないとも聞いていた。
だが、今のように目の当たりにすると、そんな聞いた情報が戦場で頼りになるものではないと実感させられた。
事実、こうやって早速敵が使ってきたのだ。実用されるのはまだと軽く見ていると、簡単にやられてしまう。
「でもあれはよ、銃弾発射時に少し迷彩が弱くなったり、近くにいると耳鳴りみてぇなひどい音がでる。 移動してるときに埃を撒き散らしても、そこまでは隠せなかったり、万能じゃないんだよ」
グラントの言葉から、先程あった耳鳴りは光学迷彩を起動させていたからあったものだと気付く。事実、今は耳鳴りが消えていたし、プラントのある場所から西側に、先程まで見えなかったヴァイスのブラストが確認出来た。
「一撃目で大体の場所はわかっていた。もう一撃を待ったのは、確実に急所を狙うためだ」
とはいうものの、それもほぼわかっていたと思われる。 事実、銃声はほぼ重なって聞こえていた。 大体の場所から急所に合わせているような間隔ではなかったのだ。
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