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「えっと、私(わたくし)の名前はフィオーネと申します…。」
モジモジしているが、ちゃんとした口調だ。
「フィオーネか…いい名前だな。」
軽く笑いながら、ロトは言った。
そして、フィオーネが歩いた分をロトは歩いた。
そして―…
「外の世界の事…つまり、この世界の事が知りたくて外に出てきたんだろ?」
そう、笑いながら言う。
「………。」
その言葉にフィオーネの胸が高鳴る。
外の世界の事は知りたいが、知ってはいけないような気がした。
だが―…
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