第一章

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「えっと、私(わたくし)の名前はフィオーネと申します…。」 モジモジしているが、ちゃんとした口調だ。 「フィオーネか…いい名前だな。」 軽く笑いながら、ロトは言った。 そして、フィオーネが歩いた分をロトは歩いた。 そして―… 「外の世界の事…つまり、この世界の事が知りたくて外に出てきたんだろ?」 そう、笑いながら言う。 「………。」 その言葉にフィオーネの胸が高鳴る。 外の世界の事は知りたいが、知ってはいけないような気がした。 だが―…
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